2020年11月27日
2020年11月19日
追記:本記事の内容は C++98 から有効であるとコメント欄にて教えていただきました。情報提供に感謝いたします。
GCC でコンパイル時に -Wall -Wextra の 2 オプションを付けるというのは非常に一般的です。この場合、以下のように未使用の関数引数には警告が出ます。
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GCC でコンパイル時に -Wall -Wextra の 2 オプションを付けるというのは非常に一般的です。この場合、以下のように未使用の関数引数には警告が出ます。
$ cat test.c void f(int x) {} void g(int x) {} int main() { f(10); g(10); return 0; } $ gcc -Wall -Wextra test.c test.c: In function ‘f’: test.c:1:12: warning: unused parameter ‘x’ [-Wunused-parameter] void f(int x) {} ^ test.c: In function ‘g’: test.c:2:12: warning: unused parameter ‘x’ [-Wunused-parameter] void g(int x) {} ^しかし、例えばコールバックとして渡す関数(ハンドラ)のように、引数を全部使わない関数というのはよくあります。
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2020年11月17日
以前、「GCCの最適化による予期せぬ無限ループの発生」という記事を書きました。この時は -fno-builtin-malloc や __asm __volatile("":::"memory"); などで対策できました。
しかし今回、現状最新の GCC 10 で、memset、しかもナイーブな *(char *)s++ = (char)c; みたいな実装ではなく、NetBSD の本格的な実装のもので発生し、-fno-builtin や -fno-builtin-memset、-ffreestanding などでも抑制できず、-fno-tree-loop-distribute-patterns というあまり一般的ではないオプションが必要になりました。
これは一見 GCC のオプションが効いてない、バグのように思えますが、調べて見ると GCC の仕様に根差した問題であることがわかりました。
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しかし今回、現状最新の GCC 10 で、memset、しかもナイーブな *(char *)s++ = (char)c; みたいな実装ではなく、NetBSD の本格的な実装のもので発生し、-fno-builtin や -fno-builtin-memset、-ffreestanding などでも抑制できず、-fno-tree-loop-distribute-patterns というあまり一般的ではないオプションが必要になりました。
これは一見 GCC のオプションが効いてない、バグのように思えますが、調べて見ると GCC の仕様に根差した問題であることがわかりました。
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2020年08月26日
2020年04月15日
2019年09月13日
2019年04月22日
2019年04月18日
Xilinx 社の ZynqMP 詳しくないのですが、Xilinx QEMU は PMU※1(qemu-system-microblazeel)ターゲットの QEMU と APU/RPU※2(qemu-system-aarch64)ターゲットの QEMU を別プロセスで 2 つ起動してエミュレーションを行う構成が存在します。
以前ビルドした Windows 版※3でも動作させることができたのでメモしておきます。
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以前ビルドした Windows 版※3でも動作させることができたのでメモしておきます。
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2019年01月18日
2018年12月27日
2018年12月14日
2018年12月04日
QEMU の Windows 版のビルド方法は、このブログでも何度も取り上げていますが、QEMU が要求する GLib ライブラリのバージョンが上がり続けているなどの理由により、正常動作する QEMU をビルドできる環境を構築し、QEMU のバージョンアップに追従し続けることが、現状かなり難しくなっています。(少なくとも現在の MSYS2 の GCC 8.2.0 環境でビルドした QEMU は正常動作しません。)
そこで本記事では、QEMU のメンテナの一人であり、長年 Windows 版を開発、バイナリの配布をし続けている Stefan Weil さんがメンテナンスしているビルド環境をお借りして、Ubuntu 18.04 上で Windows 64-bit 版 QEMU をクロスビルドする方法を解説します。
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そこで本記事では、QEMU のメンテナの一人であり、長年 Windows 版を開発、バイナリの配布をし続けている Stefan Weil さんがメンテナンスしているビルド環境をお借りして、Ubuntu 18.04 上で Windows 64-bit 版 QEMU をクロスビルドする方法を解説します。
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2018年11月08日
2018年11月07日
LLVM/Clang/compiler-rt は 3 つがセットになって初めて動作します。LLVM/Clang はマルチアーキテクチャ(例:ARM/AArch64/X86)、マルチターゲット(例:arm-eabi、arm-linux-gnueabi、arm-linux-gnueabihf、aarch64-elf、aarch64-linux-gnu)のコード生成が可能なのですが、ライブラリの compiler-rt だけは、3 つを 1 度にビルドしようとした場合に、1 ターゲットぶんしかビルドできないという問題があります。
そこでこの記事では、先に Ubuntu Linux 上で AArch64 ターゲットのクロス LLVM/Clang コンパイラをビルドした後、それを使用して AArch64 Linux ターゲットの compiler-rt をビルドする手順を説明します。他のターゲットも同様の手順で可能と思われます。
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そこでこの記事では、先に Ubuntu Linux 上で AArch64 ターゲットのクロス LLVM/Clang コンパイラをビルドした後、それを使用して AArch64 Linux ターゲットの compiler-rt をビルドする手順を説明します。他のターゲットも同様の手順で可能と思われます。
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2018年09月20日
タイトルが本記事の内容のほぼ全てです。自分で libgcc をビルドするという奇特(誤用)な人以外には関係無い話ですが(※)、まあこんなこともあるんだなと。
おそらく Linux (aarch64-linux-gnu) ターゲット等でも共通だと思うのですが、現象を確認したのはベアメタル (aarch64-elf) ターゲットで、GCC 5.1/6.3 です。7.2 では発生しませんでした。(4 系でも発生すると思いますが、そもそも AArch64 のサポートが 4.8 からなので、枯れてるとは言い難い 4 系の使用自体が現在では非推奨だと思います。)
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おそらく Linux (aarch64-linux-gnu) ターゲット等でも共通だと思うのですが、現象を確認したのはベアメタル (aarch64-elf) ターゲットで、GCC 5.1/6.3 です。7.2 では発生しませんでした。(4 系でも発生すると思いますが、そもそも AArch64 のサポートが 4.8 からなので、枯れてるとは言い難い 4 系の使用自体が現在では非推奨だと思います。)
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