2009年07月22日

デバッガのユーザインターフェース考

ベテラン技術者の S 先輩からコラムを 1 本いただきました。ありがとうございます。




ユーザインターフェースは、人それぞれの好みや世の中の流行などがあって万人受けする設計はとても難しい。色、一つをとっても、KMCのPARTNERでは、Windows Ver3.1の時代に設計されたので、当時Windows Ver 3.1の制約で中間色がほとんど使えなかったため、青色,黄色,黒色などはっきりした色をベースとしました。

現時点では、勿論PARTNERでも中間色設定ができるのですが、新たにその色のデフォルト変更しようとすると、社内でもユーザに確認しても賛成意見(最近のソフトにあわせるべき)と反対意見(PARTNERらしい色使いを残すべき)が拮抗して判断に迷うことも多くあります。

また、好みによってメニューを変えられる機能を付けても、多くのユーザは、標準設定で使うことが多そうです。

そこで、長い間デバッガの開発にたずさわってきた経験とそのデバッガを使ってきた経験からいえることは、デバッグ作業の特性上同じことの繰り返しが非常に多い事です。実は、CUI(コマンド入力)とコマンドヒストリ機能を使うのが早くて便利なのです。
  • デバッグのファイルロード
  • ブレークポイントの設定
  • 変数参照
  • ファイル参照
など、これらの同じ操作の繰り返しは、あまりGUIに向きません。GUIでは、メニューを選択してダイアログボックスが表示され、その項目に従って、データを設定すれば、視覚的でかつ初心者でも分かり易いのは勿論、他のソフトウェアを使った経験もそのまま有効です。

しかし、何度もマウス操作とクリックおよびキー入力、また、表示の変化がディスプレイ上のいろんな場所に変わっていく(メニュー、ダイアログ、タグなど)ので認識に時間がかかります。

一方、CUI(コマンド入力)では、コマンドを覚えないと使えないし、パラメータの意味もマニュアルを見ないと分からない、キーのストローク回数も多いといった問題があって、最近のデバッガではCUIのない(コマンド入力のできない)もしくは使わないデバッガがほとんどです。

KMCのPARTNERでは、GUIの便利な点とCUIの便利な点を組み合わせて利用できる方法は無いものか?と思案した結果。安直ではありますが、GUIでの動作(ロードやブレーク設定など)をCUIのヒストリとして登録する方法をとっています。

これで、最初のロードは、GUIを使ってマウスでファイル指定してロードし、その後のロードは、'L',SHIFT+↑,Enter の3つのキー操作でリロードできるようになりました。社内の開発スタッフは、みんなこの方法をうまく使っています。

このように、GUIだけにたよらず、CUIを組み合わせて使ってみることも良いのではないでしょうか?




参考リンク : PARTNER のデバッグ風景を Flash で見ることができます。

「GUI と CUI の連携」
http://www.kmckk.co.jp/jet/gui_cui.html
「シンボルラインでのシンボル名拡張機能」
http://www.kmckk.co.jp/jet/symbol.html
「関数バックトレースと関数ローカル変数ウィンドウの連動」
http://www.kmckk.co.jp/jet/debugger.html
「モジュールウィンドウからの関数の選択」
http://www.kmckk.co.jp/jet/module.html

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