2009年10月16日

「リアルタイムトレース」という用語に関する補足

以前の記事で使用した 「リアルタイムトレース」 という用語は、KMC が製品の特徴を一言で伝えるためのキーワードとして使用している独自の用語であり、一般的な技術用語では無いので、社外や blog などで使用する時は注意が必要、という指摘を辻さんからいただきました。ありがとうございます。

ARM の ETM/ETB などのトレース機能は、例えばバッファに一時的にトレースデータをため、タイムスタンプなどはパケットがまとめて送信される時に付くので、厳密には本当にリアルタイムではないのだそうです。ARM 社などが「リアルタイム」という用語をあえて避けているのは、その辺の誤解を嫌ってのことなのでしょう。

KMC が「リアルタイムトレース」と言う時のリアルタイムとは、厳密な技術用語の文脈の「リアルタイム」ではなく、「プログラムの実行を止めなくても、動かしながらトレースログを見れる」という意味で使用しています。

例えばリアルタイム OS と言った場合には、スケジューリングや割り込み、システムコールなどの各種処理の実行時間の予測可能性が保証されている、という意味であるように、リアルタイムという用語には様々な技術的文脈でいろいろな意味があるので、説明無しに「リアルタイム」という用語を使ってしまったのは我ながら軽率だったと思います。技術者たるもの、誤解やすれ違いを避けるために、用語の使い方には常に気をつけたいものです。

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