2010年10月28日

「サインはVGA」でARMのDebianのデスクトップ環境を動かす

KZM-A9-DualボードにU-bootとLinuxカーネルを移植しています。

USBが動くようになったので、「サインはVGA」というUSB-VGA変換アダプタを試してみました。



下準備

まずは「サインはVGA」青箱をPCのUbuntu 10.04に挿してみました。

$ lsusb
Bus 009 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 008 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 007 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 006 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 005 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 002 Device 002: ID 0711:0900 Magic Control Technology Corp. SVGA Adapter
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
$
$ lsmod |grep usb
sisusbvga              28529  0 
$ 

sisusbvgaというカーネルモジュールが読み込まれました。

$ ls -l /dev/sisusbvga* 
crw-rw---- 1 root root 180, 133 2010-10-27 16:24 /dev/sisusbvga0
$ 

/dev/sisusbvga0というデバイスファイルができています。

カーネルのコンフィグ

次はARMのLinuxでやってみます。カーネルは2.6.29でやりました。

カーネルコンフィグに以下を追加します。

CONFIG_USB_SISUSBVGA=y
CONFIG_USB_SISUSBVGA_CON=y

ソースの変更は必要ありませんでした。

カーネルのブートパラメータ

カーネルのブートパラメータに以下を追加します。

 sisusbvga.first=1 sisusbvga.last=6

これはsisusbvgaをtty1からtty6に対応させる設定です。

また、console=ttyS0 などコンソールをシリアルポートにする設定をはずします。これがついていると、Xサーバにキー入力ができないためです。(Xサーバの設定でキー入力を明示的にtty0にできればよいのですが、よくわかっていません。)

テキストコンソールを表示するための設定

/etc/default/hotplug

IGNORE_PCI_CLASS_DISPLAY=false

Xサーバの設定

xorg.confのDevice, Monitor, Screenのセクションを以下のように変更しました。

/etc/X11/xorg.conf

### SISUSBVGA ###

Section "Device"
 Identifier "Device[SISUSBVGA]"
 VendorName "SiS" # Value does not matter
 BoardName "SiS" # Value does not matter
 Driver "sisusb"
EndSection

Section "Monitor"
 Identifier "Monitor[SISUSBVGA]"
 VendorName "Monitor Vendor" # value does not matter
 ModelName "Monitor Model" # value does not matter
 VertRefresh 50-75
 HorizSync 30-90
EndSection

Section "Screen"
 Identifier "Screen[SISUSBVGA]"
 Device "Device[SISUSBVGA]"
 Monitor "Monitor[SISUSBVGA]"
 DefaultDepth 16
 SubSection "Display"
  Depth 16
  Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
 EndSubSection
 SubSection "Display"
  Depth 8
  Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
 EndSubSection
 SubSection "Display"
  Depth 24
  Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
 EndSubSection
EndSection

Debian lennyではSISUSBVGA用のXのドライバがすでに用意されているらしく、このように設定ファイルの変更だけで使うことができました。

これで、USBのマウスとキーボードをつないでGnomeのデスクトップ環境が使えるようになりました。

注意

「サインはVGA」は消費電力が大きいようです。そのため普通の(バスパワーの)USBハブでは動作が不安定になりました。ACアダプタつきのUSBハブにしたら安定するようになりました。



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