2012年05月15日

Ubuntu 12.04LTS 正式版でMultiarchを試す

前回、「Ubuntu 12.04LTS Beta2でMultiarchを試す」の続き。



前回は正式リリース直前のUbuntu 12.04 Beta2でMultiarchを試しました。ユーザーモードQEMUを使うことで、armhf用の実行オブジェクトをそのまま実行できるようになっています。

実は、Beta2から正式版の間にarmhfのインタフェースに関して大きな動きがありました。ダイナミックリンカのパス名が各ディストリビューションごとにまちまちでした。armhfのディストリビューションをまたがったバイナリ互換を目指すならば、ダイナミックリンカのパス名の統一は必要条件です。

メーリングリスト上で議論を行うもののなかなか収束せずに、最後は電話会議によって決定されたようです。

https://wiki.linaro.org/OfficeofCTO/HardFloat/LinkerPathCallApr2012

これが4月13日でした。

gccのパッチがすぐに用意され、Ubuntu 12.04LTSの正式版はこれが適用されたものになっています。

$ arm-linux-gnueabihf-gcc -o hello_armhf hello.c
$ file ./hello_armhf
./hello_armhf: ELF 32-bit LSB executable, ARM, version 1 (SYSV), dynamically linked (uses shared libs), for GNU/Linux 2.6.31, BuildID[sha1]=0xd791295243a8f643bd8c76c23052d01c28223cc6, not stripped
$ ./hello_armhf
/lib/ld-linux-armhf.so.3: No such file or directory

Beta2のときには、これは /lib/arm-linux-gnueabihf/ld-linux.so.3 でした。

$ cd /lib
$ sudo ln -s /usr/arm-linux-gnueabihf/lib/ld-2.15.so ld-linux-armhf.so.3
$ ls -l /lib/ld-linux-armhf.so.3 
lrwxrwxrwx 1 root root 39 May 15 18:02 /lib/ld-linux-armhf.so.3 -> /usr/arm-linux-gnueabihf/lib/ld-2.15.so
$ cd -

このようにシンボリックリンクを作ります。

$ ./hello_armhf
Hello, world!

これで動きました。



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