若槻

2014年08月27日

マニアックなネタが続いて申し訳ありません。またプリプロセッサの話です。

前回:C/C++プリプロセッサの挙動の違い(defined編)
前々回:米Facebook社のC/C++プリプロセッサWarpをWindows環境でビルド

Warp の挙動を調べていて、以下のような、マクロ展開後にコメントが生成されるようなコードが通らない事に気が付きました。
(元は MinGW GCC の x86_64-gdcproject-mingw32/x86_64-gdcproject-mingw32/sysroot/mingw/include/wtypes.h ヘッダ)
$ cat gen_cpp_comment.c
#define _VARIANT_BOOL /##/

$ ./warp.exe --stdout gen_cpp_comment.c
# 1 "gen_cpp_comment.c"
# 1 "i:\test\warp//"
# 1 "<command-line>"
# 1 "gen_cpp_comment.c"
gen_cpp_comment.c(2) : ## cannot appear at end of macro text
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2014年08月21日

前回の記事でビルドした Facebook 社の Warp の挙動を調べていた所、#if や #elif 指令中でのみ使用可能な defined 単項演算子の挙動が GCC のプリプロセッサと異なり、GCC 用のヘッダを前処理できない事例を発見したので、その時のメモです。

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2014年08月12日

Warp は Facebook 社が D 言語の作者 Walter Bright 氏と協力して開発した C/C++ プリプロセッサで、自社のビルドシステムの高速化のために開発したそうです。D 言語で書かれていて、非常に緩い Boost Software License 1.0 で GitHub に公開されています。

「Under the Hood: warp, a fast C and C++ preprocessor」
https://code.facebook.com/posts/476987592402291/under-the-hood-warp-a-fast-c-and-c-preprocessor/
https://github.com/facebook/warp

Cent OS 6 以外では動作確認されていないそうですが、いろいろ試行錯誤した結果、Windows の MSYS + GDC(D Programming Language for GCC)環境で、とりあえず warp の生成までは成功したので、その時のメモです。(builtin_defines.sh というシェルスクリプトが git リポジトリに入っていないようで、ドライバプログラム warpdrive の生成は失敗しました。)

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2014年03月06日

最新の LLVM 3.5(2014/3/6 の git リポジトリ)を MS Windows 環境でビルドしてみました。

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2014年01月23日

GCC のリリースノートを眺めていたら、4.7 からトランザクションメモリのサポートが入っていたことに気付いたので、少し調べてみました。

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2013年07月17日

GCC はバージョン 4.8 から、実装言語が C++ になりました。というわけで、プラグインも今後は C++ で書きたいところです。また、せっかくなので、gcc ではなく g++ のプラグインを C++ で書いてみました。

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2013年06月27日

昨日の記事で GCC 4.7 をインストールしたので、ついでに Plugins 機能を試してみました。

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2013年06月26日

GCC 4.7 のリリースノートに、新しく追加された -grecord-gcc-switches オプションを付けると、DWARF デバッグ情報の DW_AT_producer 属性文字列にコンパイラのコマンドライン文字列が追加されるよ、と書いてあることに気付いたので、さっそく試してみました。

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2013年04月24日

だいぶ昔にこのような記事を書いたのですが、その後の調査で理由がわかった(ことを、QEMU 1.1.2 の target-mips/ 以下を確認していて思い出した)ので追記します。
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2013年04月19日

QEMU 1.1.2 の target-mips/op_helper.c を眺めていて、
約 3 年前にブログで取り上げた不具合が直っていたことに気付きました。
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2013年01月08日

QEMU のイメージファイル(仮想ディスクとして使用)を配布する際には、実際に使ったぶんだけファイルサイズが大きくなる(あるいは、別ファイルに差分だけを書き出せる)、QCOW2 形式(QEMU Copy-On-Write image file format version 2)が便利です。

buildroot でビルドした rootfs.tar から、QCOW2 形式のイメージファイルを作った時のメモです。
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2012年12月05日

2012年11月05日

1 年以上前に試した時は、様々な問題があって MinGW-w64 でビルドした x64 版の QEMU は動作しませんでした。

QEMU のソースを眺めていて、tcg/i386/tcg-target.c に、_WIN64 の ifdef が増えていることに気が付きました。どうも、QEMU 1.1.0 あたりから x64 対応が入ったようです。
他にも、例えば target-arm/op_helper.c あたりで、生の long が使われていたりしたのが、uintptr_t になっていたりして、ちゃんと動きそうな感じがします。

というわけで、再び挑戦してみたところ、QEMU 1.2.0 で x64 版の動作が確認できました。

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2012年10月12日

QEMU は ARM semihosting をサポートしているので、QEMU の標準入出力に対して、QEMU 上で動作するターゲットプログラム (ARM) から直接 printf() や fgets() ができます。

(ちなみに、弊社の PARTNER デバッガソフトウェアと exeGCC は、同様のメカニズムを VLINK として提供しています。これは ARM プロセッサに限定されない、MIPS や SH でも使用可能な、汎用のしくみです。)

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2012年06月20日

Android と言えば ARM ですが、最近は MIPS ベースの Android にも注目が集まっているようです。 (私はあまり詳しくないのですが。)

そういえば、x86 と ARM 以外の Linux は動作させたことが無いなと思ったので、まずは QEMU 1.1.0 で MIPS Linux を動作させてみることにしました。
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